山口県でAGA専門クリニックのミノキシジル錠剤フィナステリド錠剤の実体験、及びリアップなどミノキシジル外用薬と50年継続ケア情報を提供するWebマガジンです。10代で発症したAGAの克服法を実体験と知見で紹介。コチコチ頭皮からの脱出法から育毛サロン体験まで網羅します。
AGA(男性型脱毛症)の治療でよく用いられる内服薬は、主に「フィナステリド」と「デュタステリド」という2種類の有効成分に分けられます。
これらはそれぞれ、異なる商品名で販売され、ジェネリック医薬品も存在します。
まとめると以下のようになります。
有効成分: フィナステリド、デュタステリド
先発医薬品(商品名): プロペシア(フィナステリド)、ザガーロ(デュタステリド)
ジェネリック医薬品: 上記先発薬の後発品。サワイなどが製造。
製薬会社: ファイザー(AGA先発薬の開発元ではないがジェネリックを扱う場合も)、サワイ(ジェネリック専門メーカー)
その他: ミホレ(育毛・ヘアケア商品でAGA治療薬とは異なる)
AGA治療を検討する際は、これらの違いを理解し、必ず医師に相談して自分に合った治療薬を選択することが重要です。
フィナステリド(有効成分)
AGA治療薬として最も広く知られている有効成分です。
プロペシア(商品名)
フィナステリドを有効成分とする、MSD株式会社(旧:万有製薬)が開発した先発医薬品(新薬)の商品名です。世界初のAGA内服治療薬として承認されました。
デュタステリド(有効成分)
フィナステリドとは異なる構造を持つ、もう一つの有効成分です。
ザガーロ(商品名)
デュタステリドを有効成分とする、グラクソ・スミスクライン(GSK)株式会社が開発した先発医薬品の商品名です。フィナステリドよりも広範囲の酵素に作用するため、より強力な効果が期待されるとされています。
先発医薬品の特許期間が終了した後、他の製薬会社が同じ有効成分を使って製造・販売する医薬品が「ジェネリック医薬品」です。先発医薬品と比べて安価であることが最大のメリットで、有効成分や品質、効き目は同等とされています。
ジェネリック(医薬品):
上記の「プロペシア(フィナステリド)」や「ザガーロ(デュタステリド)」の後発医薬品全般を指す言葉です。例えば、フィナステリド錠「サワイ」のように、様々な製薬会社から供給されています。
AGA治療薬に関連する製薬会社はいくつかありますが、特に質問にあるものについて解説します。
ファイザー(Pfizer):
世界的に有名な製薬会社ですが、AGA治療薬の先発医薬品であるプロペシアやザガーロを開発・販売している会社ではありません。 ただし、過去にはED治療薬のバイアグラを開発したことで知られています。AGAの領域では、フィナステリドのジェネリック医薬品を製造・販売している場合があります。
サワイ(沢井製薬):
日本の大手ジェネリック医薬品メーカーです。AGA治療薬では、**フィナステリド錠「サワイ」**や、**デュタステリドカプセル「サワイ」**など、先発医薬品のジェネリックを製造・販売しています。
ミホレ:
こちらは内服薬のAGA治療薬とは異なり、主に女性用の育毛・ヘアケア商品として販売されている養毛料または育毛剤の商品名です。有効成分やコンセプトはAGA治療薬とは全く異なりますので、混同しないように注意が必要です。
現時点(2025年6月)において、日本国内で厚生労働省に承認されているフィナステリドやデュタステリドの外用薬(塗り薬)はありません。
これらの薬剤は、内服薬(飲み薬)としてのみAGA治療薬として承認されています。
日本国内で公式に承認されているフィナステリドやデュタステリドの外用薬はありません。
これらの成分は、経口薬としてのみ厚生労働省に承認されています。
一部のAGAクリニックが独自に調合・処方している外用薬は存在しますが、これらは未承認薬であり、その有効性や安全性に関する公的なエビデンスは限定的です。
AGA治療薬を検討する際は、必ず専門の医師に相談し、承認された医薬品の情報を確認した上で、適切な治療法を選択することが最も重要です。
フィナステリドやデュタステリドは、体内で男性ホルモンであるテストステロンをAGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)に変換する酵素「5αリダクターゼ」の働きを阻害することで効果を発揮します。
経口薬としての効果と安全性: これらの薬剤は、経口摂取することで全身に作用し、体内のDHT濃度を効果的に低下させることが臨床試験で確認されており、その安全性も確立されています。
外用薬のエビデンス不足: 一方で、外用薬として頭皮に塗布した場合の、有効性や安全性に関する十分な科学的エビデンス(大規模な臨床試験データ)が不足しているのが現状です。
外用薬の場合、どれだけの量が皮膚から吸収され、どの程度のDHT抑制効果が得られるのか、また全身への副作用のリスクはどの程度なのかといった点が、まだ十分に検証されていません。
一部のAGAクリニックでは、独自にフィナステリドやデュタステリドを配合した外用薬を「オリジナル処方薬」として提供している場合があります。例えば、湘南AGAクリニックの「HRアクアスプレー(塗るフィナス)」や「HRアクアDスプレー(塗るデュタス)」などがこれに該当します。
これらの外用薬は、多くの場合、フィナステリドやデュタステリドに加えて、日本で唯一外用薬として承認されている発毛成分であるミノキシジルを配合していることがあります。クリニックが独自に調剤・処方しているものであり、日本の厚生労働省の承認を受けている医薬品ではありません。
注意点:
エビデンスの不足: これらのオリジナル処方薬の有効性や安全性については、個々のクリニックでの経験に基づいていることが多く、公的な機関による大規模な臨床試験データが不足している点を理解しておく必要があります。
副作用の不確実性: 外用薬としての副作用プロファイルが確立されていないため、思わぬ副作用が生じる可能性もゼロではありません。
適応外使用: 国内では承認されていない使用方法であるため、何か問題が起きた場合の国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。
AGA治療薬は効果が期待できる一方で、副作用のリスクも存在します。治療を検討する前に、ご自身の健康状態やリスクについて理解を深めましょう。これらの情報を参考に、AGA治療薬の使用については、必ず専門医と十分に相談し、ご自身の状態に合った安全な治療法を選択することが大切です。
A. 主な副作用として、性機能に関する問題(性欲減退、勃起不全、射精障害など)、肝機能障害、初期脱毛(ミノキシジル使用時)などが挙げられます。また、フィナステリドやデュタステリドではうつ症状の報告もあります。
A. 臨床試験データによると、性機能に関する副作用の発生率は数%程度と報告されています。例えば、フィナステリド(プロペシア)では約1〜5%、デュタステリド(ザガーロ)では約5〜10%程度とされていますが、個人差が大きく、プラセボ(偽薬)群でも同様の症状が報告されることもあります。
A. ほとんどの場合、治療を中止することで性機能に関する副作用は改善されるとされています。しかし、ごく稀に、治療中止後も症状が続く「ポストフィナステリド症候群(PFS)」のような状態が報告されることもありますが、そのメカニズムや実態はまだ研究途上です。
A. はい、フィナステリドやデュタステリドは肝臓で代謝されるため、肝機能障害のリスクが指摘されています。特に、既存の肝疾患がある方や、飲酒量が多い方は注意が必要です。定期的な血液検査で肝機能の状態をモニタリングすることが推奨されます。
Q5. 初期脱毛とは何ですか?なぜ起こるのですか?
A. フィナステリドやデュタステリドは、女性が触れると皮膚から吸収され、体内に取り込まれる可能性があります。 特に、妊娠中や妊娠の可能性がある女性の場合、男児胎児の生殖器に異常を引き起こすリスクがあるため、絶対に触れてはいけません。薬剤の取り扱いには細心の注意が必要です。
A. フィナステリドやデュタステリド服用中は、献血を控える必要があります。 献血された血液中に薬剤成分が含まれていると、輸血を受けた女性(特に妊娠中の女性)に影響を及ぼす可能性があるためです。献血できるまでの期間は薬剤の種類によって異なるため、医師や献血センターに確認しましょう。
A. AGA治療薬は、他の薬剤との相互作用を起こす可能性があります。持病があり、他の薬を服用している場合は、必ず医師にその旨を伝え、併用が可能か確認してください。自己判断での併用は危険です。
Q9. 治療を途中でやめた場合、どうなりますか?
A. AGA治療薬は、服用を中止するとその効果が失われ、数ヶ月以内に再び抜け毛が進行し、元の状態に戻ってしまうことが多いです。治療効果を維持するためには、継続的な服用が必要です。
A. もし副作用と思われる症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、速やかに処方してもらった医師に相談してください。 自己判断で服用を続けたり、放置したりすることは避けましょう。