山口県でAGA専門クリニックのミノキシジル錠剤フィナステリド錠剤の実体験、及びリアップなどミノキシジル外用薬と50年継続ケア情報を提供するWebマガジンです。10代で発症したAGAの克服法を実体験と知見で紹介。コチコチ頭皮からの脱出法から育毛サロン体験まで網羅します。
頭皮の皮脂量は、多すぎても少なすぎてもトラブルの原因となります。適切な皮脂量は、頭皮のバリア機能を保ち、髪の潤いを守る上で非常に重要です。
1. セルフチェック
自宅で手軽にできる確認方法です。
ティッシュペーパー・あぶらとり紙でチェック:
シャンプーで髪と頭皮を洗い、しっかりと乾かします。
20分〜30分程度リラックスして待ちます。
ティッシュペーパーやあぶらとり紙を頭皮の特に気になる部分(頭頂部や生え際など)に軽く押し当てます。
紙に付着した皮脂の量で判断します。
30分程度で紙に皮脂がしっかり付着する: 脂性肌の可能性が高い。
1時間程度で皮脂がうっすら付着する: 普通肌。
2時間以上経過してもほとんど皮脂が付着しない: 乾燥肌の可能性が高い。
肉眼での観察と触感:
洗髪後数時間〜半日後:
脂性肌: 頭皮全体がテカテカしている、髪がべたつき、束になりやすい、頭皮から独特のニオイがする、フケが脂っぽい(湿性のフケ)などの症状が見られます。
乾燥肌: 頭皮が粉を吹いたように白っぽい、かゆみがある、フケがパラパラと乾燥している(乾性のフケ)、髪がパサつきやすいなどの症状が見られます。
普通肌: 頭皮にテカリや乾燥感がなく、適度な潤いがある。フケやかゆみもほとんどありません。
症状の確認:
皮脂が多い場合: 髪のべたつき、頭皮のニオイ、頭皮の赤み、脂漏性皮膚炎(赤み、かゆみ、湿性のフケ)、毛穴の詰まりによる抜け毛(脂漏性脱毛症)などが考えられます。
皮脂が少ない場合: 頭皮の乾燥、かゆみ、乾燥性のフケ、頭皮のつっぱり感、髪のパサつき、頭皮のバリア機能低下による敏感肌化などが考えられます。
2. 発毛サロン・専門クリニックでの検査
より客観的で詳細な情報を得られます。
マイクロスコープ(拡大カメラ)検査:
頭皮を数十倍〜数百倍に拡大して観察することで、毛穴の詰まり具合、皮脂の分泌量、皮脂の酸化状態、頭皮の色(赤みや黄ばみ)、フケのタイプなどを視覚的に確認できます。専門家が客観的に評価してくれるため、自身の頭皮の状態を正確に把握できます。特に、毛穴の周りに酸化した皮脂が固まって見える場合は、皮脂過剰のサインです。
頭皮センサー(簡易測定器):
頭皮の水分量や皮脂量を数値で測定する機器を使用します。これにより、頭皮の乾燥度合いや脂性度合いを客観的なデータとして把握できます。
シャンプーは頭皮の皮脂バランスに大きな影響を与えるため、自分の頭皮タイプに合ったものを選ぶことが重要です。
1. 脂性肌・皮脂が多めの方向けシャンプー
過剰な皮脂を適切に洗い流し、頭皮を清潔に保つことに重点を置きます。
洗浄成分:
適度な洗浄力のあるアミノ酸系: ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラニンNaなど。マイルドでありながら、余分な皮脂や汚れをしっかり落とします。
スルホン酸系: オレフィン(C14-16)スルホン酸Naなど。アミノ酸系より洗浄力が高めですが、刺激が少ないものもあります。
避けるべき成分: ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Naなどの高級アルコール系は洗浄力が強すぎ、必要な皮脂まで奪ってしまい、かえって皮脂の過剰分泌を招くことがあるため、避けるのが賢明です。
有効成分・その他成分:
抗炎症成分: グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)など。皮脂過剰による頭皮の炎症を抑えます。
殺菌・抗菌・抗真菌成分: ピロクトンオラミン、ミコナゾール硝酸塩、イソプロピルメチルフェノールなど。フケやニオイの原因となる菌の増殖を抑えます。
皮脂吸着成分: 炭、クレイ(泥)、海シルトなど。毛穴の奥の皮脂汚れを吸着し、スッキリ洗い流します。
収れん成分: ハマメリス葉エキス、セイヨウハッカ葉エキスなど。皮脂の分泌を抑える作用が期待されます。
メントール: 適度な清涼感を与え、洗い上がりの爽快感を高めます。
2. 乾燥肌・皮脂が少なめの方向けシャンプー
頭皮に必要な潤いを残し、乾燥を防ぎながら優しく洗い上げることに重点を置きます。
洗浄成分:
マイルドなアミノ酸系: ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルメチルタウリンNaなど。頭皮への刺激が少なく、必要な皮脂を奪いすぎません。
ベタイン系: コカミドプロピルベタインなど。非常にマイルドで、ベビーシャンプーにも使われることがあります。
保湿成分:
ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド: 頭皮の水分保持能力を高め、乾燥を防ぎます。
グリセリン、BG: 吸湿性が高く、頭皮の潤いを保ちます。
植物オイル(アルガンオイル、ホホバオイルなど): 適度な油分を補給し、頭皮のバリア機能をサポートします。
植物エキス: アロエベラエキス、カミツレ花エキスなど。保湿や肌荒れ防止効果が期待されます。
避けるべき成分:
刺激の強い洗浄成分: 高級アルコール系(ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Na)など。
エタノール(アルコール): 過度な配合は頭皮の乾燥を招くことがあるため、敏感肌の方は注意が必要です。
3. 混合肌・普通肌の方向けシャンプー
頭皮全体としてバランスが取れているか、部位によって異なるかを考慮します。
洗浄成分:
基本的には、マイルドなアミノ酸系やベタイン系の洗浄成分が配合されたものがおすすめです。
その他成分:
保湿成分と、必要に応じて軽い皮脂コントロール成分がバランスよく配合されているものを選びます。特定の頭皮トラブルがなければ、一般的なスカルプシャンプーや、バランスの取れた成分配合のシャンプーが良いでしょう。
「薬用」表示: フケ・かゆみ、頭皮の炎症が気になる場合は、「医薬部外品」に分類される薬用シャンプーを検討しましょう。これらはグリチルリチン酸ジカリウムなどの有効成分が配合されています。
シリコンの有無: シャンプーのシリコンは髪の仕上がりに関わるため、頭皮の皮脂バランスへの直接的な影響は小さいです。気になる方はノンシリコンを選ぶと良いでしょう。
試供品や小さいサイズから試す: シャンプーは肌との相性があるため、いきなり大容量のものを買うのではなく、試供品や小さいサイズで試してみて、頭皮に合うかを確認することをおすすめします。
正しい洗い方: シャンプー選びだけでなく、洗い方も重要です。予洗いをしっかり行い、シャンプーをよく泡立ててから優しく頭皮を洗い、すすぎは念入りに行いましょう。
頭皮の皮脂バランスは、遺伝や体質、生活習慣、季節などによっても変動します。ご自身の頭皮の状態を定期的にチェックし、症状に合わせてシャンプーやケア方法を調整することが、健康な頭皮を維持する上で最も重要です。もし、セルフケアで改善が見られない場合は、皮膚科医や薄毛専門のクリニックで相談することをお勧めします。